熊野詣と世界遺産の湯

湯の峰温泉は熊野古道の大日越と赤木越の間にあります。湯の峰温泉は四世紀ごろに発見され、後に歴代上皇の熊野御幸によってその名が広く知られる様になりました。

日本最古の湯とも言われていて、昔ながらの温泉情緒を残し、湯の町の風情を感じる事ができます。日によって七回も湯の色が変化するといわれている 世界で唯一の入浴できる世界遺産 つぼ湯(要予約) までは徒歩2分です。つぼ湯のそばには「湯筒」があり、持参した卵や野菜を茹で、温泉卵などを楽しむ事ができます。

熊野本宮と大斎原

三本の川の中州にあたる聖地、大斎原に社殿が建てられたのは、崇神天皇65年(紀元前33年)のことでした。明治22年(1889年)の大洪水により社殿の多くが流出したため、水害を免れた4社を現在の熊野本宮大社がある場所に遷座させました。

高さ約34m、幅約42m、日本一の巨大鳥居の背後のこんもりとした森が大斎原です。神が舞い降りたという大斎原は、近年ではパワースポットとして人気をあつめています。ぜひ訪れてみてください。

本宮大社のある本宮町本宮は人口600人にも満たない町ですが、最近では移住してカフェやスイーツショップを開業する方も増えています。テレビ番組で紹介され人気のある choux さんもあります。

周囲の温泉

湯の峰温泉の他にも温泉があります。川湯温泉(車で9分)と渡瀬(わたぜ)温泉(車で7分)を加えて、熊野本宮温泉郷と呼ばれています。

川湯温泉は『川から湧き出る温泉』が有名で、自分専用の温泉を作ることができます。冬季には仙人風呂 という巨大な共同温泉(水着着用)が川横に設営されます。

渡瀬温泉は、1970年代に開湯された比較的新しい温泉で、家族専用貸切風呂があったり、バンガローやキャンプ場もあり、アウトドアの拠点としても人気があります。